総合格闘家 小室先生を講師として指導者講習会を開催!午後は恒例の夏の合同稽古が盛会に行われました!
平成28年7月16日(土)
於 東京武道館 第二武道場(指導者講習会)第一武道場(合同稽古)
9:00~16:30
大阪であった部活動顧問による体罰で、部員が自殺した事件により、東京都教育委員会では東京都高体連に加盟する41専門部(種目)に対し指導者講習会(体罰防止)を義務づけています。
われわれ少林寺拳法専門部では形だけの講習会にすることなく、毎年外部から講師を招聘し体罰防止の認識を確認するのはもちろんのこと、いかに生徒たちの「心に火をつける」指導ができるか!を毎年研鑽しています。
昨年度は弁護士の方に来ていただき講習を行いましたが、今年は、柔道選手時代は、オリンピック強化指定選手として活躍し、現在は総合格闘家として有名な都市大付属高校教諭 小室宏二先生をお招きしました。
例年は顧問だけを対象に行っていた指導者講習会ですが、今回は教職を志望する大学生や、拳法部の幹部生徒にも対象を広げ開催いたしました。
前段で、委員長であるわたくしが、全国の部活動における体罰の実態から、私自身が経験した大学時代の極端に封建的な部活動の体験について話をさせていただきました。
続いて同僚でもある都市大付属の堀井先生より、小室先生の経歴を紹介して頂きました!
選手時代にご自身が受けたスパルタ教育から教訓や、自分自身で考える練習法により戦績が伸びてきた経緯など、高校生にもわかりやすく具体的に話をしていただきました。
総括として専門部長である 松木 尚先生より講評をいただきました。
昼休みを挟み午後は第一武道場で夏の合同稽古が開会です!
(ちなみに、午前中に第一武道場を使用していたのは・・ヒクソン・グレーシーによる講習会でした!)
この日は多くの私立高校が終業式であったため、参加人数が少ないかと思われましたが・・さすが少林寺拳法専門部!結束が固い!遅れて参加した生徒も入れると約150名の参加になりました!
最初は全国高体連の競技力向上委員会委員長でもあるわたくしが全国で指導しているウォーミングアップと基本を担当しました!
一番大切な基本稽古を解説、練習を行います!
今回の合同稽古には日体大少林寺拳法部から3名の補助学生が来てくれました!
合同稽古の後半は、指向別の班編成で指導を行いました!
① 対武器にたいしての護身の技術
② 防具をつけての運用法練習
③ 演武組成
④ 資格別 3班 (中学・高校級拳士・高校有段者)
午後3時間 汗だくになりながら生徒は一生懸命練習していました!
副委員長の帝京中・高校の工藤先生から総括!
事務局長の堀井先生より諸連絡!
編集後記
毎年行っている高体連指導者講習会、合同稽古会の夏の部が盛会のうちに終了いたしました。午前中に行われた指導者講習会での小室先生のお話は、本当にわかりやすく心に届いてきました。トップアスリートならではの練習についての悩みや決断の場面、その体験からの指導法の確立はそのまま、私たち少林寺拳法指導者にあてはまるものでありました。ほんとうにありがとうございました。
午後の合同稽古会も非常に厳しいスケジュールの中(翌日がオール東京都大会、翌々日が関東中学校大会)でも、熱く!熱く!盛り上がりました!
全国の高校拳士を牽引している東京都専門部。その強さの秘訣は「団結力」と「切磋琢磨」だと考えています。合同稽古会の中では、同じ学校の生徒同士では、なるべく練習しません。このような機会だからこそ違う学校の技術力の高さや、練習に取り組む積極的な姿勢に触れることで切磋琢磨していきます。
そんな合同稽古会は、年々そのレベルや意識の高さが向上しているように感じます。私自身、この東京都専門部をまとめる立場としてもっともっと自己研鑽しなければ!と感じることのできる一日となりました。
これからオール東京都大会、インターハイへと続いていきます。「チーム東京」としてこの夏を熱い夏にしたいと思います!