待ちに待った選抜大会・・高校拳士にとって、少林寺拳法にとって、大きな一歩!!
令和3年度3月27日(土)
予選 少林寺拳法連盟 会場 午前 近畿・中国ブロック 午後 四国・九州ブロック
善通寺市民体育館 会場 午前 北海道・東北・北信越ブロック 午後 関東・東海ブロック
3月28日(日) 決勝 善通寺市民体育館
今回の大会テーマは「雲外蒼天」~かえってきた、春。~
垂れこめている雲の向こうには、太陽が光り輝いています。その光を信じて我々拳士は「前に」進んでいきます。
編集者より
コロナ禍の大会運営をどのように実現していくか?この大会実行委員長そして、コロナ対策委員会委員長として悩みました。週に何回も実行委員会でズーム会議を重ね、高校拳士の稽古の成果発表の場としての大会と、「安全・安心」をどのように両立させていくか?意見を出し合い作り上げてきました。(その様子は前回の記事をご覧ください。)
今回は設営、消毒を生徒にお願いをするわけにはいかないので、連盟本部の職員だけでなく、少林寺拳法グループ全体の職員の方々総動員で設営、消毒にあたりました。また、実行委員会として例年の香川県、岡山県だけでなく、四国の各県の先生方、拳士の応援を仰ぎ、今回の大会準備にあたりました。
見えないコロナウイルスに様々なものを奪われましたが、見ることができない人の情熱や前に進もうとする気持ちに支えられていることが実感できた、この大会でもありました。
今回、予選は人流をなるべく少なく、そして都道府県をまたいでの集合をさけるために二会場で時間入れ替え制で行いました。本部での予選は初めてとなるので、実行委員長として確認してきました。
無線LANの動作確認も問題ありません。
初代高校連盟理事長 大西 要先生寄贈の大太鼓が大会会場を見守っていました。
引率責任者会議
例年だと全出場校の引率責任者が一堂に会して行われますが、今回は二会場で午前午後に分けての4回行われました。
引率の先生方も通常の引率業務のほかに、選手の健康管理、行動観察を2週間前から行い、出来うる限りの感染対策を講じて、大会会場に生徒をつれてきてくれました。
先生方の「何としても生徒を大会に連れていこう!」という情熱がなかったら、この大会は成立していませんでした。本当にありがとうございました。
審判会議
審判の先生方には前日に会場入りして頂き、例年行われている競技に対する審査審判の事項の確認の他に、コロナ対策についても確認して頂きました。
審判の先生方にも2週間前から健康チェックと行動確認票をつけていただき、入館するたびに検温を行っていただきました。
大会審査ではマスク、フェイスシールド、手袋着用で臨んでもらいました。
いよいよ初めての二会場での予選が始まります!
連盟本部
善通寺市民体育館 会場
競技開始
※大会全景の写真については実行委員会の許諾、個人の写真については個人の許諾をとって掲載しております。
決勝が行われる善通寺市民体育館には前日に発表された予選通過校のみが入館を許されました。
応援、歓声がなく、寂しい決勝ですが、これも「安心・安全」を確保するためには必要な措置だと判断しました。
いよいよ競技開始です。
決勝は痺れるほどの気合に包まれています。
女子自由組演武 第5位入賞 清瀬高校少林寺拳法部 松本・太田組 ☟
競技のすべてが終了し、表彰式、閉会式
今回の閉会式は、事前に成績発表をし、表彰対象者のみがアリーナに集合するかたちをとりました。
弁論の部1位の発表
表彰式
大会実行委員長 謝辞
編集者のわたしは大会実行委員長そしてコロナ対策委員会委員長でありましたので、今回の大会の持つ意味と、謝辞を話をさせていただきました。この会場に入れなかった大会参加者や高校拳士に向けてメッセージを送りました。
動画を撮っていただいていたのでご覧ください。☟
編集後記
3月31日現在、大会終了からまる2日間経ちましたが、コロナ感染対策委員会にコロナ感染の疑いの報告はあがっておりません。
この大会は、特別な大会でありました。
コロナ禍で行われる少林寺拳法連盟主催の大会としては初めての全国大会です。高校拳士たちの稽古の集大成である大会の実現、そして、大会に関係する人々に「安心・安全」を確保しなければならない感染対策。それを両立した初めての全国大会となりました。
私は、今回の第24回大会の実行委員会の委員長でありますが、この大会にはもう一つの肩書がつきました。それはコロナ感染対策委員会 委員長です。この委員会は大会が終了し経過観察2週間を無事に確認して解散されます。
競技の集大成としてはもちろん、今回の大会は、この大会に関係したすべての人が、いくつもの試練を乗り越えて臨んだ大会であり、この大会は例年の大会以上に大きな意味を持つものとなりました。
大会に参加したすべての選手が入館、大会参加ができ、大会期間中に体調を崩したものもなく、無事に大会を終了することができました。
大会謝辞でもいいました。「目標に向かい、幾多の困難を乗り越えて努力を積み重ねた経験は、必ず君たちの人生の財産になることを確信しています」と。
何度試練に阻まれても、何度も何度も立ち上がりがんばってきましたね!今回の大会参加を自分の誇りとしてください。
そして、あらためて言わせてください。
この大会に関わったすべての方々に衷心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
我々拳士はコロナなんかには負けない!!