オールジャパンに向けて・・各連盟の選手が東京武道館に一堂に会する東京都大会!!
日頃の稽古の成果を発揮します!!
平成30年 7月15日(日) 東京武道館 大道場
「2018年私たちが考えること・できること」
2011年3月11日の東日本大震災が忘れられかけた時、2016年4月14日熊本地震が起こりました。ともに我々の住む東京の地からは、離れた場所での自然災害です。そのたびにボランティア、募金・被災地の物品購入等、日本人の連帯感・互助精神といった特質が発揮され、多くの美談がうまれています。
少林寺拳法が、後手必勝の護身術を標榜する由縁は、自らは攻めない(自然破壊を含む)姿勢で、地球に、そこに住む全ての人々に(感謝し受け入れる心構えで)対する事を、日々の技術修練と精神修養、日常生活を通じて、生涯修行をしていくことにほかなりません。
東日本大震災後、復興にむけた被災地の取り組みと、周りの支援という意味で、「災後」という言葉使われるようになりました。今は、防災準備・意識の涵養について「災前」ということが重要になってきています。
最善(災前)の備えをもって平凡な日常の幸せを追求する、隣人の悲しみは共有し助け合う、創始者の祖国復興にかけた思いは、人のつながり「自他共楽」の理想として今後も実践されていかなければなりません。
2018年少林寺拳法は、次の創始80周年、東京進出70周年に向けて歩みだしております。風化させてはいけないもの、語り継いでいかなくてはならないもの、継承と、発展を誓う節目の東京都大会を全員で成功させましょう
実行委員会(抜粋)
今回の大会は、7月に起こった西日本豪雨災害の復興支援の大会として行われました。そして10月に群馬県で行われる全国大会の選考会を兼ねた大会でした。中学・高校連盟、学生連盟、実業団、一般道場全ての拳士が、大分に向けて出場権を獲得するために一堂に会しました
審判会議は朝8時30分より約1時間、入念に行われました。審判団は90名を超える大きな大会です。
まずは鎮魂行から
全体で基本を行います
いよいよ競技開始です。
少林寺拳法特有だと思います・・親子の部
男子マスターズ 主審をさせていただきました・・。
この他に、夫婦の部、やマイシードの部(障がいをもった方の部)などさまざまなカテゴリーがあります。
多くの拳士が 老若男女、様々なレベル・指向で、少林寺拳法の技法を楽しみます。
2ラウンドでは、運用法(防具を着けて相手と自由に攻防し、有効打を争う)のこのコートに立つためには厳しい予選を勝ち抜かなければなりません。気持ちと気持ちのぶつかり合いが見られ迫力のある種目です
編集者(福家)は演武競技の主審3ラウンドののほかに男子運用法レフリーを務めさせていただきました
終了後にはお互いの健闘を称え合います!!
競技が終了し、閉会式までのあいだでデモンストレーションが行われます!!
まずは昨年に引き続き東京錫杖研究会による錫杖演武披露
(少林寺拳法はさまざまな護身の技術を学びますので、錫杖や如意棒などを使用しての修練もあります)
つぎに恒例となりました富士見丘高校の書道部による書道デモンストレーション
成績発表・閉会式
この大会には2年生が中心にエントリーをしています。
応援の一年生、三年生、OGと・・
高校生拳士、大学生拳士鎬を削る高いレベルの演武が見られました。年々そのレベルはあがってきております。
我が清瀬高校少林寺拳法部の2年生エントリーの松尾・中原組も大健闘でした!!
予選を勝ち抜き、黒帯の中で、5位入賞は自信となりました!!
編集者(福家)は全国高校連盟理事長として来賓席での観戦となりましたが、すべてのラウンドの審判でしので、ほとんどひな壇には座っていませんが(笑)
関東学生大会での一位に続き、オール東京都大会の大学生女子の部でも一位獲得です。多くの副賞を手にしました!!
清瀬集合!!(昭和の選手も!!)
指導している日体大も大活躍で、多くの部員がオールジャパンへの切符を手にすることができました!!
よろこびの日体大生・・すぐに身体をみせたがります(大会終了後、撤収の時間ということでお見苦しいとは思いますが、ご勘弁ください)
大会後の反省会で
清瀬高校少林寺拳法部のOGで中央大学少林寺拳法部4年 統制長の大巾恵美とのツーショット!!
編集後記
今回の東京都大会も、1000名を超える出場選手が一堂に会し、観客席の入場券もすぐに完売の状況でありました。少子化が叫ばれる中、小学校入学前の子どもたちから中学生まで、年少部が多く参加し、気合の入った演武をしている姿は、これからの少林寺拳法には明るい将来があると確信いたしました。
また、親子の部、夫婦の部、マスターズ、マイシード(障がいをもっている方)の部、そして弁論の部(少林寺拳法の教えを日常でどのように生かせているかを弁論する)などさまざまなカテゴリーで多くの方々が少林寺拳法を修業され、その成果を発表しました。あらためて少林寺拳法の魅力を確認できる大会でもあります。
少林寺拳法は、強い選手を育成するのが目的ではなく、あくまでも人づくりのための手段として少林寺拳法は在ります。その技術は、非常に実践的な護身の技術であるので、その稽古にはゴールがなく、生涯が修行となります。その技法をそれぞれの年代や、体力に応じてその成果を発表できる場がある少林寺拳法の大会は本当に素晴らしいと思います。
高校拳士や大学生拳士は、もっとも気力、体力が充実している時期でもありますので、その技術レベルは非常に高いものがあります。しかし、大会での上位入賞自体が最終の目的になってしまうと、それは、本末の少林寺拳法が目指すものとは乖離したものとなってしまいます。
この高校生、大学生を指導する立場にいる指導者がしっかりとかじ取りをしていかなければならないと再確認できるのが、この東京都大会だと思います。同じ志をもっている同志がこれほど多くいて、各々がそのお互いの姿勢を再確認し合うことができる、この大会はなくてはならない大会だと思っています。
これから高校拳士にとっては正念場の夏を迎えることとなります。8月2日より愛知県西尾市においてインターハイが開催されます。高校拳士にとって一番大きな、掛けている大会です。私は全国高体連少林寺拳法専門部委員長として、大会実行委員長を務めさせていただきます。高校拳士の日頃の稽古の成果がいかんなく発揮できるような大会づくりをしていきたいと思います。
次回は東京都専門部の合同稽古の様子をご紹介いたします。お楽しみに!!