コロナ禍で大会開催に向けて高校連盟としてできることを・・
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編集者より
令和3年3月7日を解除の目安としていた首都圏に発令されていた緊急事態宣言が再延長されました。2週間の再延長により、経済活動はもとより、高校・大学生のスポーツ活動にも大きな制限が延長され、高校拳士たちのモチベーションも限界に来ているように感じます。
そんな中でも高校部活動の灯を繋げようと、各種目の競技団体、専門部の先生方は尽力されています。「安心・安全」を確保しながらの部活動の成果の発表の場としての「大会」を実施するためにコロナ感染防止対策と競技の実施の両立を図るために日々模索しています。
我が少林寺拳法専門部(高校連盟)の常任役員の先生方、そして中央競技団体としての少林寺拳法連盟の職員の方々も、何をどのようにすることが正解なのか分からない、まさに未経験の大会の成功のために日々、懸命に努力を積み上げおります。
毎週のようにズーム会議で集まり、夜遅くまで意見を交わし合い、検討し、大会実現のために尽力をしております。
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従来の全国選抜大会では、香川県善通寺市市民体育館をお借りして、拳士、保護者、来賓のみなさんが一同に介して、大きな声援の中で実施されています。
密を避けて人流を制限するためにも、今回の大会では予選を連盟本部と善通寺の二会場に分け、地域ごとに時間帯に分けて実施します。予選通過した拳士のみが善通寺体育館で、本選に参加します。無観客で審判役員もマスク、フェイスシールド、手袋などを着用し、例年の大会風景とは大きく異なった形で実施します。
優先すべきはこの大会に参加した方々の「安心・安全」・・。
何としてもこの第24回大会を成功させたいと考えています。
編集者は、この大会の大会実行委員長を務めます。どこまで何をやればいいのか?手探りの状況ではありますが、今、できることを・・確実に進めていきます。
大学生拳士に向けて・・
我が日体大少林寺拳法部もコロナ禍でこの2020年、そして現在まで(2021年3月)大きな制限下で稽古を積み上げております。
いまだに全員揃っての稽古をすることは出来ず、班でローテーションを組んで道場の密を徹底的に避けて稽古を積み上げております。
編集者は例年は月に2回ほど大学に指導に行っております。しかし、このコロナ禍でまだ一年生とはリアルでは対面できておりません。
そこでズーム会議ならぬ、ズーム稽古を実施しております。
今回は2年、3年生の有志も参加して一時間弱の稽古となりました。
※写真撮影の時のみマスクを 外しています。
東京都は今現在も(2021年3月6日)緊急事態宣言下にあります。卒業式は大きな制限下で行われました。短時間に縮小し、各家庭1名の保護者のみの参加。式典中に換気の時間を設け、式歌や校歌などは歌うことができませんでした。
我が清瀬高校少林寺拳法部3年生7名も無事に卒業式を迎えることができました。
この学年は昨年度、関東選抜大会は実施できましたが、最後の有終の美を飾るはずだった全国選抜、そしてインターハイの機会を奪われてしまいました。
私は顧問として掛けてあげる言葉も思いつきませんでした。
そんな中でインターハイ代替大会としてのインターネット大会に単独演武で7名全員が参加し、女子キャプテンの杉田は優秀選手に選出されました。(杉田は東京都教育委員会からも表彰を受けました。)
大きな喪失感の中でも、次に続く後輩達のために交代で指導に駆けつけてくれました。本当にありがとう!
そして卒業おめでとう!!
編集後記
「今できることを・・」
学校の現場でよく生徒や部員に、この言葉を掛けます。
これは自分自身にいい聞かせている言葉でもあります。
ともすれば、繰り返される感染拡大による、教育現場での大きな制限に心が折れそうになる時もあります。しかし、この見えないコロナに翻弄されたこの時期に色々なことに気づくことができました。普段の日常ならば見過ごしていたかもしれない、人の思いやりや、熱い思いなど、見えない心に支えられた1年でもありました。
今、私のできることは・・
高校連盟の理事長として、高校拳士の目標であり、稽古の成果の発表の場である全国選抜大会を成功させることです。
次は第24回全国高等学校少林寺拳法選抜大会の様子をアップしたいと思いおもいます。